いじめゼロを目指して

携帯電話からのいじめ

昔と違って現在では携帯電話を使ったいじめが増えています。わたしが身近で聞いたのは何処にでも起こりえるような話しでした。
今の小中高生は携帯のサイトを使い、グループを作ってその中でチャットのように簡単にいい合うことができるものを利用している子がたくさんいます。
そこであることをきっかけに1人の子の悪口を言い合い、その的になった子のことを毎日のようにみんなでいい続けるというものです。それは日に日に態度に現れていき、いつしか携帯電話の中で行っていたものが、日常の中で仲間はずれにしていくという行為になっていき、その子が不登校になってしまったということがありました。
しかし、そのきっかけを聞くと始まりは些細な事でした。
友達のメールをすぐに返信しなかったり、少し気に障るようなことをメールで送ってしまったことが1人の子の逆鱗に触れて、一気にみんなでその子の悪口のいい合いになってしまったのです。
止める子はいない、むしろそのやり取りを楽しむことでストレスを解消してるように思えました。
メールというのは特に文字を打つだけなので、自分から放った言葉の責任は薄いように感じます。また、相手の顔が見えないので言葉を伝えやすいのです。
そのため、なんでも思ったことをすぐに打つことができ、ある意味、感情のはけ口、何でも言える大きな穴のような存在になってしまっています。
また、その子に対して過激な発言をすることによって周りの子の笑いを誘った場合、さらに人気者になった気分により、悪循環をよんでいくケースもあります。
もちろん、親が管理することは大切ですが、親の見えないところでどんどん行為がエスカレートしてしまうことはなかなか避けられません。
どの学校にでもそういった携帯電話の対策委員会を立ち上げて、いじめのケースに陥った場合はすぐに相談できるように、助けを求めるシステムを作ることが大切だと思います。
また、携帯を使ってのいじめのリスクに対しての授業も学校で取り入れていくべきだと思います。どこにでも起こりえるリアルなケースととりあげて、携帯を使ったいじめもまた命を落としかねないということを伝えることが大切です。
携帯はとても便利な分、たくさんのこわさをもっている機械です。そんな機械のおかげでいじめが隠れて行われるきっかけになってしまっています。社会がそういったことから子どもたちを救い上げるようなシステムを早急に作ることが大切なのではないかと感じます。


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