いじめゼロを目指して

その時先生は…

いじめられたら親や先生に相談する…ということはいじめられている当人はとてもやりずらいものなんです。
いじめというものは基本的に公のばで行われると言うよりは、陰で陰湿に嫌がらせをするもので、私のように普通のふりして毎日負けずに通ってくる者は、

いじめている中心人物からすれば本当に面白くない奴だったかもしれません。
実際当時の担任はまず、私がいじめられていたことについて気付いていたはずだと思っています。
なぜなら、普通係や班分けなどの名前が書いてある掲示物に、いちいち私の名前の場所だけ、数個が描画刺してある時点で異様さを感じますよね。
気付いていたのでしょうがそれ自体を担任も無視していたと考えてもいのかもしれませんね。
とにかく、私自身は学校の遅れが出て自分が馬鹿になってしまうのが嫌でしたので、それなりの成績でしたが何とか英語の塾などにも通わせていただきなが

ら上位グループの方にはいられました。
いじめられている人間は何とかして自分の価値を上げて相手を寄せつけないようにならなければ、なんて変に強気な部分もありました。
自分がさほど悪くもないのに、本当にここで学校に行かなくなって勉学の道が絶たれることほど悲しいことはないですから…。

中学3年生になり、クラス替えがあっていじめてくる張本人とは別のクラスになりましたが、他意はなくまた違う子が、

「あんた、嫌われてるよ。」

なんて教えてくれたことがあります。
その子とは何故か後に高校になって、一緒に登校するようになったほど仲良くなりましたが…。

そこから中学2年ほどのいじめがなくなってきたのですが、私の場合は、たまたまクラスは違うのですが当時で言うツッパリ系の女の子となぜか仲良くして

もらうようになり、その子といると不思議とあまりに酷いいじめはなくなっていきました。
そもそも無視していた側も、直接的に私が危害を加えたわけではありませんし、その場の雰囲気に流されていくもののようでした。
男の子たちも、塾で会ったりすると話しかけてくれたりして、何となく「無視」という空気は薄らいできました。
とにかく私の場合は今考えると、ツッパリ系の彼女がいなければどうなっていただろうと恐ろしくなりますが…。
それからは酷いと言えるいじめは減りましたが、私はとにかく今までいじめてきた当人たちとは何とか離れられるように、と毎日祈りながら勉学にも励み、

月日は流れ高校受験のシーズンがやってきたのです。


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