いじめゼロを目指して

ちいさい頃は…

私には今もうすぐ5歳になる子供がひとりいます。

実は高校時代に付き合っていた彼と大学を出てすぐに結婚したのですが、子供が欲しい、欲しくないとか、金銭感覚などの不一致から不仲になってしまい、数年後に離婚しました。
私は元々子供がとても好きでしたので、中学1年のとき担任の女性の先生が子供を産んだときなど家まで押しかけて、そのかわいさに将来保育士さんになりたいななんて、ふわっと考えていたものでした。
しかしせっかく若くして結婚したのですが、旦那さんの

「子どもなんて要らない、産むなら一人で育てろ。」

といった心無い言葉にショックを受け、結局子どもどころかささやかな家庭も崩壊してしまいました。

しかし、今では子どもがいます。
授かったこと…どれほど待ち望んだことか…しかし残念なことに今父親はいないのですが…。

しかしながら子供を産んだからこそ思うことは、授かること自体も「奇跡」で、五体満足で生まれてくることも「奇跡」とさえいえる位、凄いこと。
お母さんは命を削って自分を産んでくれているということ。
それは子供には出来る限り早い段階で親から話してやったらいいのではと思います。

今子供は保育所に通わせて頂いていますが、ほんとにある意味「個性的」すぎるかもしれませんが、うちの子は「自閉症」「発達障害」おまけに生後6ヶ月で心臓の手術までしています。
自分の子がこんな感じなんて想像はしませんでしたから、逆に言えば私自身も何一つ怪我も大きな病気もせずに今までやってこれたのは、親が丈夫に産んでくれたお陰だと改めて感謝しています。
保育所に来ているお子さんはほとんどは健常者ですが、うちの子がふんわりして会話もいまひとつなのに、みんながお兄ちゃんお姉ちゃんみたいに世話してくれて、感動してほんと時々涙がでちゃったりしますけどね。
これもいじめられたときに人生を終えてなかったから感じられる感動です。
それにほんとにまず幼稚園くらいのお子さんは、まったく「いじめ」という事はしません。
みんな純朴でかわいくて、陰湿さのかけらもないんです。
ですからこれくらいのうちから、命の大切さや生まれてくることの凄さ、わが子への愛情をかけた言葉と、そして他人を思いやる同苦(相手の気持ちを思い量って苦しみを分かち合う)することを教えてあげるべきかと思います。
差異があるのが当たり前で、それを認め合う世の中になればいいですしもうひとつ、他人の不幸の上に幸福は築けないことも是非伝えたいですね。


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