いじめゼロを目指して

心こそ大切 

何年経ってもいじめの問題は中々減っていかない事に、親となった今もとても心が痛むのですが…。
いじめをするココロの構造の中には、拝金主義とか、他の人よりも自分がよければそれでいいといった感じの考えかたが根強くあることがとても関わっていると思います。

いじめ以外でも、例えばおれおれ詐欺などは自分と関係ない第三者がだまされて、お金を取られたらどうなってしまうだろう…という相手の立場になってモノを考える心があれば、こんな事をしようという気持ちにはならないはずです。

誰かが困ってもカネを手にした自分が「幸せだ」という、ゆがんだ心、間違った思想がある限りはこういった問題もなくならないと思います。

ですの で今大事な事は、人間教育なんだと思います。
私の好きな言葉の中に「蔵の財より身の財、身の財より心の財」という言葉があるのですが、これはカネ、カネ、と思っている人でも病気になってしまっては、カネよりも健康が大事だな、その健康よりも大事なのは心、精神ですよ、という意味なんです。

心をどうやって美しくしていったらいいかは私も未熟者ですので、まだまだひとつの答えを持っているわけではありませんが、簡単に言うなら家族を大切にする、親を大切にする、人に迷惑をかけない、そういったことを心がけていけばいいのではないでしょうか。
基本的に人間は自分ひとりで生まれてきたわけではないし、自分ひとりでここまで大きくなったわけでもなく、さまざまな人に助けられ、支 えられて生きているという感覚を常々持っていれば、人を攻撃したり悲しい思いをさせたりするような品現にはならないと思います。

ちょっと話がずれますが、私の小さい頃でも子供がふざけて万引きするなんていうことを、遊び感覚でするようなことがあったのですが、こういったことでも、お母さんが悲しむ、おばあちゃんが泣くって思うとそんな事はしないでおこう、と思ったものでした。
家族の絆や、心を豊かに保つ事がもっと重視されるようにならなければ、短絡的でつまらないいじめなども中々なくならないのではと思います。

親の心がにごっていればどうしてもそれを見事に子供は感じ取りますので、まず親の心の持ちようをしっかりとしていくことも大切かと思います。

他人はどうでもいいという心の表れは、昨今の国同士の関係もその延長線上にあるように見えて仕方がありません。
お互いの心の持ちようによっては、違う方向に進むのではと思いますが…


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