ネットとのつきあい方
昨今のインターネットの発達は私たちが子供だった頃からは、考えられないような凄いものです。
しかし、私も含めてこのインターネットの便利さなど恩恵を受けていても、危険性を危惧せずにはいられないことにとても矛盾を感じています。
私たち大人の世代でも、こういったネットでの人との付き合いにおいて、SNSなどを通じてただ楽しく交流したり、今までにない人のつながりや流れを経験する事が出来て便利な反面、逆にこういった場所でトラブルになったという経験も持ち合わせているのです。
ネットはとても便利ではありますが、相手の顔を見たり、話す言葉の奥に隠れている真意までは伝える事はできませんし、感じ取る事はできません。
そしてネットとは一方的には何かを伝えられても、それに対して相手側が忙しいなどタイムラグがあった場合にも、無視された、などと勝手に思い込んでしまうことが多々あるものなんです。
私たち大人でさえもこういったことをしっかりと理解しきれずに、気を悪くしてしまって人間関係にヒビが入ったり、誤解を生んでしまったりする事があるくらいですから、子供が使えるようになったからといってむやみに利用してそれがプラスになるとは到底考えにくいのではないでしょうか。
人にはひとりひとり生活のリズムがあり、生身のコミュニケーションというものが成熟してからでも中々難しい部分があるのに、それらの経験を飛び越えてネットでコミュニケーションを取って円滑に物事が運ぶ方が不思議だと思いません か。
私もSNSにはひとつだけ登録していますが、最初でこそとても楽しく、なんて便利なんだろうと思っていましたが、正直暇で余裕がある方しか残っていかない気がしています。
私自身はいいことも辛い事も日記にあげるようにしているのですが、大抵は面白おかしいことや自慢話といった類のものの方が多いですから、自身の生活が苦難の中にあればあるほど、これに触れたところで精神衛生上不安定になったり、自分だけ不幸なのではないかと感じてしまったりする場合もあるのです。
ですから、ネットという世界がまるで自分の生きている世界そのものになってしまってはいけません。
ネットの世界は自分の生きる世界の10分の1くらいにしておき、人と人が触れ合う、目を見て話をする世界を意識して大切にしていく必要があると思います。
子供たちににもこういった、ネットとのつきあい方を伝えていかなければならないのではないでしょうか。