いじめゼロを目指して

命をたいせつに

昨今の住宅事情などのせいもあるかとは思うのですが、犬やネコなどペットを家族として迎え、暮らしている方もいらっしゃとは思いますが、中々こういった動物を身近に触れ合える機会が減っているように感じます。

私が小さい頃は、のら犬やのらネコが結構いましたし、川でザリガニを取ったり、時にはカメまでいたりして、こういった動物と本当によく触れ合って育ったものでした。
またそういった環境であったせいもあり、車にはねられてしまったかわいそうな犬やネコの死体を目撃することも少なくなく、この亡くなった動物のことを思うとどんな痛かったろう…と自分の体まで何となく痛く感じたものでした。

さらに中学の頃には山奥にキャンプに行ったのですが、沢山の昆虫や、はじめてみる蛍に感動したりといった場面と同時に、この時ある男の子がトンボを取っては羽を持ち、もう片方の指で楽しそうにトンボの顔をはじいて飛ばしてしまっているのを見たときには本当に何だか胸が潰れそうになりました。

この子もそういった想像や、トンボの気持ちなんていうものはまったく考えていなかったからこんなことが出来たのでしょうが、それにしてもこういった行為が平気で出来ることには子供ながらに恐ろしく感じたものです。

しかし私にはこのような生命と接する体験が比較的多くありましたが、今のお子さんには中々生きている動物や植物、命を全うして消えていくことなどに触れる機会がないのではないでしょうか。

学校の教育も勉学に力を入れることも間違ってはいませんが、人間形成に関わる教育、命の教育が学校だけでなく何かのカタチでできないかと、考えてしまうのですが…。
ただしこういった教育は子供だけに施しても満点にはならないと思います。
親の世代の方の中にも残念ながら偏った思想を持っていらっしゃるかたも存在しますので、こういった方の意識が変わることも大事かと思います。

命を尊ぶ、大切にするという気持ちがあれば、相手の人を傷つけたり踏み台にしたりといった考え方はなくなるはずですし、他の命を大切にするということは自分の命も大切にすることにもつながります。
ですから常々こういった命とのふれあいの機会を持ち、命について家族で語り合ったり考える機会も大切なのではないでしょうか。
そして家族どうしがお互いに大切に思いあっていることがあらためて認識できれば、もっと愛情溢れる絆の深い家庭になるのではと、私は思いますね。


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