親としての自覚
子供が出来たら皆さん自動的に親になりますが、親としての自覚はしっかりとありますか。
そんなもんは突発的にできてしまったから考えたこともない…という方もいらっしゃるかもしれませんし、親としては、自分の子供がそこそこ健やかに成長すれば、人様に迷惑かけなければいい、という風に考えている方もいらっしゃるかもしれません。
しかし子供は自分の(子供)でもありますが、日本と言う国の(社会の一員)でもありますので、うちの子供だけ良けりゃいいという考え方で育てるのは私は間違っていると思います。
もしこの考え方で自分の子供を、すべての親が育てたとするとどうなるか…自分のことしか考えない人間が溢れます。
自分のことしか考えないという事は、人を傷つけても、人から搾取しても自分がよければいいという考え方につながります。
その延長線上の最終地点は戦争です。
では逆に、すべての親が(社会に役立つ人間に)と思いながら子供を育てたとしたら…思いやりをもって接する人々が溢れ、多少自分が表面的に我慢するような場面があったとしても、そこには相手からの厚い感謝の気持ちが生まれ、ありがとうという言葉が溢れます。
絵空事のようにも感じるかもしれませんが、このような気持ちで、人が人のために生きる社会ができたら、ちょっとでもそういった状況に近づいたら、いじめなんてひとつの事例だけでなく、隣近所の争いやひいては国同士の争いだって変わると思いませんか。
子供は最初はみんな真っ白な心を持っているんですから、それに最初に色を塗っていくのは周りの人間、親なんです。
だったら出来るだけ美しい色を塗ってあげたいと思いませんか。
最初に心を育ててあげられるのは一番近くにいる親や親族ですから、この部分の方の考え方がとても大きく子供に影響します。
だったらこの段階でお子さんの心が健やかに育つように出来るだけ努力することが重要になってきますよね。
子供は自分の子供ですが、社会の一員であり、いつかは子供が自分のチカラで歩むようになり、やがて社会に役立つ人間になる。
社会に役立つ人間になるように親として勤めて育てるように心がけるのなら、今までの子育ての感覚や気持ちと多かれ少なかれ接し方が変わってくるのではないでしょうか。
せっかくかわいいわが子が生まれてきたんですから、社会に役立つ感謝されるような人に成長して欲しいですよね。
それは名声を得ることではなく、ささやかな親切ができるような人でいいんです。