いじめられている子を持つ親御さんへ
親になったら自分の一番かわいいですし、自分の子供がまっすぐ成長して欲しい、そして人より秀でて欲しい…こういった願望を持つのはごく普通のことだと思います。
しかし、どういった理由か分からないけれど、この愛しい子供がいじめに遭ってしまう…これもどなたにもありうることなんです。
実際私は今ではちいさな子供の親となりましたが、中学2年のころに一年間に渡っていじめに遭いました。
正確は快活で男の子のようないでたちでしたが、今でも理由は自分でもよく分かりませんが、クラス中から無視をされ、名前を書いた場所には画鋲を刺されたりしていました。
でも今こうやって元気で人より前向きに生きていられるのは、この時のいじめの濁流にに流されてしまわずに乗り越えることができたからです。
それには何が役立ったか…必要であったか…。
それは親や親族との絆です。
私の家は共働きでほとんど休みもありませんでしたが、哲学的な思想も小さい頃から教わっており、それがいじめにあっているときにも大きく役に立ちました。
普通の考えなら相手の人そのものを恨んだり反撃したりといった思想しか浮かびませんが、そういったことをしたところで自分もその低い程度の命に貶めるんだと言うことを常々教わっていました。
そういったことが今でも生きていく上でとても糧となっていると感じますので、まず親の世代の方が、人が生まれてくると言う事はどれだけ凄いことなのか、元気で生まれてくるだけでもとてもラッキーなことであること、多少の出来が悪い子でも、それは単に出来がいいとか悪いとか言うものさしで計った場合での話であって、みんな素晴らしい可能性があること、差異があってそれを尊重しあっていくべきであることなどを、是非小さいうちから教えてあげてほしいのです。
いじめに遭っている時期だけでなく、人生には大変なことがたくさん襲ってきますが、それも当たり前のことで悠々とお子さんがその荒波を乗り越えて行って欲しいとは思いませんか。
親はいつか子供より先に逝くのです。
ですから、次の世代のために、自分のチカラでしっかりと歩んでいけるための哲学、精神、心を育てていっていただきたいなと思います。
そのためには親である私たちの世代の行き方もとても影響が多いですので、出来るだけ子供たちが健やかに育つように振舞っていく必要があると考えています。
かわいい子供のために、正しい生き方とはなにかを伝えていこうではありませんか。