いじめゼロを目指して

見聞きしたいじめ

誰でもいじめの被害者になりえて、誰でもいじめの加害者になりうると書きましたので、いくつか事例をあげたいと思います。
 中学三年生の頃ですが、女子でクラスの中心グループに変わった女子がいました。ボス格の子供にいつもくっついているあまり人気のないタイプです。何故人気がないかというとボスに頼んで、気に入らない子をクラス全員で無視するようにし向けたり机にゴミを入れたりといったいじめをすぐにやるのです。いじめを楽しんでいる事は明らかで、自分の気分次第でコロコロとターゲットを変え、はっきり言って週替わりなんじゃないかと思っていました。
 その子が三年の三学期の頭にいきなり私の席に来て「友達になろう」と言い出しました。何事かと思ったら、あまりにいじめをやりたがるのでボスのグループから追放されて一人ぼっちになり、今度は自分が無視やいじめのターゲットになってしまったのです。
 そしてクラスで孤立していた私なら仲間に出来るのではないかと思ったらしく寄ってきたという訳です。あまりにばかばかしいので相手に出来ず、友達になる事は断りました。
 彼女は三学期のぎりぎりの時期に受験の志望校を変え自分一人しか行かない高校に行きました。そして卒業までよってたかって自分がいじめていた女子にいじめられていましたね。
 もう一つは私の友達から聞いた話です。やはり彼女も小学校中学校と私と同じいじめられる立場だったのです。そして彼女のクラスで何かトラブルがあって、いじめられるようになった女子がもう一人出来た、と。そして今までは彼女をいじめていたのに友達になろうとしてきたので、彼女は一緒に行動するようになったそうです。一緒にいじめられながら、あまりの辛さに「いつもこんなだったなんて知らなかった、私はもう二度といじめなんてやらない」と発言したそうです。ですが彼女へのいじめは一時的なものだったらしくすぐに終わりました。終わると今度はみんなと一緒になって私の友達に「バカ」「ブス」と暴言を吐くようになったそうです。それで彼女が「お前なんて言ったか覚えているか?
」と聞いたところ、黙って逃げてしまい、中学卒業で別れ別れになるまでずっと逃げ回り続けたということです。恥ずかしい人間もいるものですね。
 それから知っている限り一番強烈ないじめの話ですが、これで私は考えが変わりました。 私の友達で医療関係者がいるのですが、詳述はしません。大人の世界のいじめの話です。ストレスが高い職場で女ばかりなので、無視や、陰湿ないじめは常時あり、わざと間違いを申し送りするなどしょっちゅうなので、当然医療ミスなども起こるそうです。それによって取り返しのつかない悪い事も起こります。病院側はバレなければいいと思って隠蔽し責任を取りません。ですが、私の友達は関係者だから色々知っているのですよ。今回病院側の陰湿ないじめが原因で取り返しのつかなくなった「被害者」は、全くもって犯罪レベルのご近所トラブルの「加害者」で証拠を残さない嫌がらせを繰り返し、相当な恨みを買っていたそうです。いじめの加害者は、知らない間にいじめの被害者になり、命すら危険になるという事です。誰にも気付かれないうちに。因果応報、自業自得。
 私はいじめに対していつか復讐してやりたいと思っていましたが、この話を聞いて考えが変わりました。復讐などしなくても、いじめを楽しむ人間は自滅します。


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