いじめゼロを目指して

脇毛でいじめられる

私は人よりちょっと成長するのが早かったのか、中学1年生の頃に脇毛がはえてきました。
それをネタに私はいじめを受けました。
初めは口でからかわれ、名前に「毛」をつけられ「毛田」とからかわれたり、体育着に着替える時にはわざわざ隣のクラスから私の着替え風景を覗きにきたりと(私は男子です)軽いいじめでした。
脇毛が原因ですので先生へ言うのもためらわれ、無視をすることにしました。
次第にいじめる側も味を占めてきて、陰毛が生えているかどうかを確認するとかで、学校のトイレで用を足すことが出来なくなりました。
そして、数人で私を裸にしようとしてきました。
さすがにその段になってきますと、私も力で反発をしましたが多勢に無勢ですぐさま負けてしまいます。
そこで一番強い人とケンカをしまして顔面を思い切り殴られ、後一歩で失明するというような大怪我を負いました。

顔面を殴られた事がきっかけで、私へのいじめが先生達の知るところになりました。
脇毛が生えてきたのが、いじめの原因でしたので、私は先生に知られることをとても恥ずかしいと感じてしまったのです。
しかし、先生は恥ずかしがる私に「脇毛は誰だって生えてくるものだから恥ずかしがる必要はない」と励ましてくれたのです。
また、同学年の男子生徒を全員集め説教をしてくれました。
ただ中学2年の頃になりますと、皆脇毛が生えて私へのいじめはなくなりました。

いじめを受けた方は一生心の傷として、いじめの記憶が残ります。
一方、いじめていた方はそんな事もあったと対して気にも留めない記憶でしかありません。
このような不公平な事があっていいのでしょうか。
私はあってはいけないと思います。
いじめている人たちは恥を知るべきです。

いじめ問題は多くの場合、いじめられている側が恐怖により口を閉ざしがちになってしまいます。
またいじめている事実を先生に報告した事が原因で、新たないじめ問題が発生してしまいます。
このような負のサイクルから抜け出す為には、先生が陣頭に立って生徒主導ではなく先生主導でいじめ問題に取り組んで行く必要があると思います。

いじめを受けている人は、自分がいじめられている事を恥ずかしいから、親や先生に迷惑をかけてしまうから、と周りの人に助けを求めようとはしないのです。
それは間違った考え方です。
自分1人で悩んでいては、いつまでたってもいじめはなくならないのです。
恥ずかしくても親や先生に相談しましょう。
いじめている人は、自分がいじめのターゲットにならないように弱い人をいじめているのだと思います。
自分がいじめられるという恐怖心を持つのは仕方ありません。
だからといって弱い人をいじめていいというのは間違いです。
いじめに加わらず、ちゃんと先生へ報告をしていじめその物をなくすようにしてはいかがでしょうか。


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